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夢みたいに綺麗な、お城での体験。 - 「アイドルマスター シンデレラガールズ」第2話感想

また準備中です、スミマセン(; ・`д・´)
初めて346プロダクションにやってきた卯月と凛。
最後の再選考枠メンバーである本田未央や個性豊かなメンバーと初対面し、やっとプロジェクトがスタートする。
初仕事として宣材写真を撮る事になるが緊張から表情が硬くなってしまう。
なんとか撮影を乗り越えた三人は、偶然居合わせた城ヶ崎美嘉に指名され、いきなりバックダンサーをする事になってしまい…!?
フライデーナイトフィーバーキャンペーン #2 あらすじ




希望と不安の入り混じった回でした。



前回の感想は、書きたいことが溢れすぎててメチャクチャ長文でしたが、
今回は軽いキャラ紹介メインの回なので、かなり短くなるかな…

と思っていたら、なんだかんだで結構な分量になってしまいましたね(^-^;


まずオープニング・エンディングに見どころ聴きどころがメチャクチャ多いですし、
ネガティブな「コミュ障」の視点だと、本編も考えさせられるものになっていて…



先週すでに立場表明させてはいただいているものの、
始動(ブログ更新復帰)直後の不安定な個人的状況もあって
「あらすじ」の雰囲気との乖離が一部で激しいだけに、


「明るい話数を追体験」しに来てくださった方のご期待には
もしかしたら添い切れていないかもしれません。

…と、改めてお断りしておきます。




(以下、ネタバレ注意)




※各話感想一覧・当シリーズの執筆方針はこちら




■第2話「I never seen such a beautiful castle」

■「Star!!」について

■「夕映えプレゼント」について

■シンデレラ候補生、勢ぞろい。

■武内Pの「隠れた有能ぶり」

■武内Pとニュージェネ達の“小さなすれ違い”

■次回、第3話「A ball is resplendent,enjoyable,and...」 “絶望フラグ”が恐ろしい…

 
 

■第2話「I never seen such a beautiful castle」



「こんな綺麗なお城、見たことない」




楽曲「輝く世界の魔法」とともに描かれた、

346プロという「お城」がきらきら輝いている様子を表しています。



これは、ただ単に
「大きいプロダクション」というだけの事ではもちろんなくて、


所属アイドルみんなが
自分の「やりたい事をやりたいだけやっちゃ」えていて、

前回「お城」の外の世界においても“冷酷には描かれなかった”
“何かに熱中している”人たちだった。



その様子が、ニュージェネの3人には、とても美しく、きらきらして見えた。
そこまで含めての「綺麗なお城」なのだと思います。



特に凛などは、前回卯月に出会うまで=生まれてから今までずっと、
本当に「見たことない」光景だった可能性もありますね。

まあ、本人のテンション的にはまだ
部活に打ち込む生徒、雑誌を眺めていた時と
あまり変わっていない気もしますけど。



 

■「Star!!」について


765版(アニメ『アイドルマスター』)と同じく、
2話になって初めてオープニングが流れました。

(【追記】:本作においてはエンディングも)



まずファーストインパクトとして、
1話冒頭の「お願い!シンデレラ」のシーンと同様
CGを一切使わないハイクオリティなライブシーンに驚愕させられるのですが、


歌詞の内容が、前回卯月において描かれた

“自信のない”“辛い”心境そのままで、さらにグッと来るものがあります。



特に、Bメロの

「誰か魔法で 変えてください ガラスの靴に」

という“依存心あふれる”フレーズを
ニュージェネ以外の「CINDERELLA PROJECT」メンバー全員で歌う2カットは、



卯月や凛だけではなく、プロジェクトメンバー全員が
“自信のない”“辛い”想いを抱えているのではないか?




という妄想
(プラス、自信のないPには共感、
ガチPには『俺が魔法をかけてやる!』という意志


をかき立てるものです。




アイドル達が着ているステージ衣装の靴は、
「シンデレラ」の「ガラスの靴」を再現したようにも見えるデザインで、
その靴を履いて背伸びするカットは、歌詞と強くシンクロしています。




でも、個人的にはこの靴、
「ガラスの靴」というよりも

「銀の靴」に見えるんですよね。




「銀の靴」とは、

「シンデレラ」と同じおとぎばなしの、「オズの魔法使い」にて
主人公・ドロシーが履いている、
「すばらしい魔力を持つ靴」です。

(具体的には、『かかとを3回打ち鳴らすと、世界のどこにでも行けるとされていて、
“アイドルという夢の舞台までも、魔法で連れて行ってくれる靴”
という解釈が可能です。)



「シンデレラ」におけるガラスの靴は、
魔法使いが他に出した「ドレス」や「カボチャの馬車」と違って
魔法が解けた後も、実物として残るものでしたし、


「銀の靴」の方が、
『背伸び』を叶えてくれる、魔法の靴”というニュアンスを
より強く持っているような気がします。




そして、上の考えでさらに整理していくと、“彼女たちの願い”(?)は

「慣れないこのピンヒール」=「銀の靴」=魔法の靴
「ガラスの靴」=実物の靴(現実)に魔法で変えてください」と、


『背伸び』を“現実”に変えてください、という真意自体は理解できるとはいえ)

論理が錯綜しまくっているように聞こえ、


前回の卯月といっしょで
切迫した心理状況を、ひしひしと感じさせるものになっています。





ところで、後半の
メンバーのパフォーマンスが順番に描かれるライブシーン。

卯月の笑顔はじけるアップが特に印象的で、
その後に未央の笑顔も続きましたが、



ニュージェネの中で唯一、二人と隣り合ったカットで描かれなかった

「凛の笑顔だけは、まだお預け」

という第一印象を受けました。



実際には、凛は先頭で(かつ、みんなと同じように笑顔で)描かれています。

しかし、初見時点だと、あまり印象には残っていないんです。




筆者の注意力が足りない、という可能性もあるのですが(^-^;、


これもスタッフの意図的な構成なのではないか?
…という前提で、ちょっと考えてみます。




まず、「凛のカットは他より短いのでは?」と疑って、データを取ってみました。

とは言っても、ストップウォッチによる手動計測なので、多少の誤差はお許しください。


凛 …約1.5秒
きらり・莉嘉・みりあ …約1.8秒
かな子・智絵里 …約1.4秒
蘭子・美波・アーニャ …約1.9秒(足のみのカット含む)
杏・みく・李衣菜 …約2.7秒
卯月 …約2.5秒
未央 …約1.8秒




秒数だけを見ると、
凛のカットはかなり短い部類にも思えます
(卯月と未央は二人で一組の印象になるため尚更)が、

誤差まで考えるとちょっと微妙です。



ただ、この中で凛のカットだけ、

振り上げた右手のみを映したところからカメラが移動して
バストアップになるかならないかで終わってしまうものとなっていて、

秒数と合わせて考えると
凛というキャラが記憶に残るようしっかり描いた、とは言いがたい。



他のキャラが全員固定カメラで捉え続けられていたり、
卯月のように印象的なアップがある中では、一人だけ異質だと言えます。



また、「卯月→未央」という順番で映されていけば、
(最初の凛が印象に残っていない場合)当然「次は凛」という思考になります。


そこで「凛が映らなかった」という事実が、
凛本人のカットよりも強く印象に残る構成だ

…と言うことは、可能なように思えます。




本編においては、凛はまだ
アイドルという道で「笑顔になれるのかどうか分からない」状態です。


原作ゲームでの凛は、このOP映像で先頭に立っていたように
芯の強い、リーダーを張れそうな気質を持っている描写がありますが、

ここまでのアニメだけだと、そういう気質はまだ明かされていません。



だから、凛の笑顔は「今はお預け」という印象でいい。


今後の話数で、凛の“リーダーシップ”が明かされ、
そして、アイドル活動がだんだん楽しくなり「笑顔」になっていくので、


そのころ(映像を複数回観たあたり)になってから、
「先頭で笑顔の凛」に気づいてもらえればいい。




そういう計算による構成なのではないか?…と、筆者は思っています。



 

■「夕映えプレゼント」について



すいません。



泣きました。




卯月をはじめ、“自信のない” “辛い想い・記憶を抱えた”(?)アイドルたちが、


「夢みたいに綺麗で泣けちゃうな」

これから沢山イイ事あるよ」



と歌い、


そこの部分が、全体としては明るい曲調の中で
ちょっと切ないコード進行だったりするあたりが、もうたまりません。




そして、それより何より、


サビのメロディー


前回(1話ラスト)、卯月が公園の桜の下で
満面の笑顔とともに自身の「期待・希望」を語り、
凛の心を動かした



このシーン
で流れた劇伴(BGM)と同じなんです!




あの場面の劇伴は、凛にまつわるシーンでの「Nation Blue」と同じで
この曲のアレンジだった、ということが後から明かされたわけです。



今回判明した歌詞を頭に入れて、上記のシーンを観返すと、

さらに「夢みたいに綺麗」に映って、もう泣くしかありません。





細かいところに話を移しますと、


まず「流れ星」という言葉は、明らかに
登場人物たちが夢見る「スター」(トップアイドル)の暗喩です。

かつ、ただの「星」ではなく「一筋の流れ星」ということで、

(『トップアイドル』でいられる時間が?)
“ほんの一瞬の輝き”“儚い”、というような印象も受けます。




次に、「夕映え」「黄昏に染まる世界」というシチュエーションは、
前回も書いたとおり

紫色と暖色系という、
幻想的な、おとぎばなしのような色彩に染まる時間帯です。



「魔法」「おとぎばなし」という
デレマスの作品コンセプトには、まさにピッタリだと言えます。



実際、このED映像でも、
黄昏時に、凛の実家の花屋の前で、笑顔の卯月と「バイバイ」するという
前話で“幻想的に、夢みたいに”描かれたのと同じようなシチュエーションが描かれています。

(他のアイドル達のカットも、同じぐらいの時間帯だと思われます。)




1話の同じシーンの時点では、凛と卯月は完全な他人の状態で、
お別れすれば、普通に考えて“もう会うことはきっとない”

凛にとっては“たった一瞬だけの、儚い夢の時間”だったわけですが、



二人が知り合った後であるこの映像の中では
「さようなら」ではなく「またね」であり、



“夢の時間”(“輝く流星”になれることを信じて歩む日々)は、
これからずっと続いていく
――という、


二回繰り返すことで、
一回目よりも「期待・希望」が高まっている様子を表した演出

になっています。



【追記】:
さらに、8話(蘭子回)、そして765版20話(千早の『約束』回)で
「赤信号」から「青信号」に変わるという演出があったことを考えると、

「夕映え」というのは
「赤信号(夕焼け)」から「青信号(夜)」に移り変わる時間帯
でもあると解釈できます。


ファンタジックな魔法がかかり、
ずっと足踏みしていた少女たちが、前に進めるようになる。


デレマスにおける、「夕映え」「Twilight」といったフレーズや場面描写は、
そういった意図も込めて使われているものなのでしょうね。





そして最後に、歌詞の一番ラストに登場する
「夢吹色」という造語も、とても印象的です。

これは、元々ある言葉でいうと「山吹色」からの派生だと思われますね。



「山吹」というのは、花の名前です。

前回は、アネモネ(と桜?)の花において、花言葉を絡めた演出がありました。

せっかくなので、山吹の花言葉も調べてみますと…




「気品」「崇高」「金運」といったものと並んで



「待ち焦がれる」



というものがあります。




つまり、「夢吹色」というのは

文字から受ける「夢が芽吹く」というニュアンスだけでなく、

1話の卯月のような「夢を待ち焦がれる」様子をも、
暗に表現した言葉なのだ、と解釈することができます。




そして、この曲の歌詞は、

その色をした「シアワセの花びら」が、これからいっぱいに咲き誇る
(待ち焦がれていた夢が叶う)という、


希望に満ちあふれる結末を期待させるものだ、と言って間違いないでしょうね。



 

■シンデレラ候補生、勢ぞろい。


Bパート(宣材撮影時)において、
「CINDERELLA PROJECT」のメンバーが、一気に全員登場しました。


初見の視聴者さんには、今話だけで全員覚えるのはあまりに大変だと思いますが、

この展開は、前半での「346アイドル続々登場」展開と合わせて

凛のセリフのように「アイドル多すぎ」であるという
“本作のウリ”をこれでもかと表現したもので、


各キャラの詳しい掘り下げ
これから改めてじっくりと行われていくことでしょう。




この登場シーンは、PV公開の時点で既にあった映像
=本編の他のシーンより時間をかけられていると思われるので、

前回の卯月や凛や先輩方と同じくらい気合の入った作画になっていて、
カリスマJKモデルの美嘉ねーも含め、みんな可愛くて美しいお披露目姿でしたね。



基本的には「今回初めて触れる方のための自己紹介」でしたから、

全キャラについて、自分が文章のみで今さら長々と“繰り返し”の内容を書くよりも
公式サイト原作ゲーム内のキャラ紹介を
画像つきで見ていただいた方がよほど有意義だと思うので、
個人的に気になったポイントだけを挙げますと、



まず、原作を知っていれば、みんな思わず「ニヤリ」な、

メンバーたちの「宣材写真」が
原作ゲームにおける[無印]カード
(初登場した時の、特訓前の絵柄)と同じ服装・ポーズであること。


蘭子の中二口調に「副音声」(翻訳、心の声)が付かなかったのが意外だったこと。


そして、ここよりも後のシーンではあるのですが
かな子が「自信のないキャラだと紹介された」智絵理と一緒にいて、
彼女が持つ四つ葉のクローバーが散る様子に
不安を抱いているのをしっかり描いてくれたのが嬉しかったです。



かな子はもともと、初登場の時点で
智絵里に近い気質も持っていたのですが、

近年、原作ゲームでそういう面を見せることはなくなっていて
「お菓子」「体型」という記号的部分のみ捉えられることも多い気がしますので…
(作中での成長の結果なので、喜ばしいことなんですけどね。)


蘭子(今後言葉(心)が通じるようになる…?)たちと同様、この先の話数で
「不安解決回」が描かれるのだろう…という期待を抱かせてくれる描写で、




「やったね!(肩パン)」
という気持ちでいます。



 

■武内Pの「隠れた有能ぶり」


Bパートでは、プロジェクトメンバーの初仕事として
「宣材写真の撮影」が描かれました。


卯月たち3人は「緊張から」
なかなか自然な姿を見せることができず、苦戦してしまいます。


そこで取られた策が、
「ボールを持ってもらい、自由に動いてもらう」ことで
彼女たちの“自然体”を引き出そう、というものです。

ボールが投げ入れられ、
未央から卯月、凛へと、パス交換→トス→アタック…と動いているうちに、
彼女たちの緊張はほぐれ、みごと自然な表情で写ることができました。




ここでの「自由に動いていいよ!」という指示は、
カメラマンさんによってニュージェネに伝えられましたが、


「ボールを投入する」というこの策は、
武内Pがカメラマンに依頼したもののようです。



3人が一度「撮影失敗」した後のシーンで、

遠目ではあるものの、
カメラマンが「ほう、なるほど…オッケー!」
武内Pから何らかの言伝を受け取る様子が、はっきりと描かれています。



ながら観だと気付かずにスルーしてしまう可能性もある、地味なシーンなのですが、


このカットと、そこからの「撮影成功」展開を観た視聴者に

「武内Pという人物は(1話での印象に比べるとだいぶ)有能である」

という好印象を抱かせてくれる描写です。




直前のエントランスでのシーンでは、

ニュージェネ憧れのトップアイドルだと思われる、
「346先輩組のセンター」楓さん
武内Pに対して「おはようございます」と挨拶していましたね。


その様を目撃し、「すごい!!」と興奮するニュージェネに対して
本人は「同じ事務所ですから」と“謙遜”していましたけど、



(原作ゲームのプロデューサーのように)

かつては楓さんもプロデュースしていたのでは?


…という想像も、十二分にさせてくれるシーンです。



 

■武内Pとニュージェネ達の“小さなすれ違い”


前回も触れましたが、「すれ違い」というのは
本作がオマージュしていると考えられる
「まどマギ(魔法少女まどか☆マギカ)」のお家芸です。


今話は基本的に
「きらきらしたアイドル続々登場」&「プロデュース成功」という明るい展開であり、
前話ほどあからさまな「まどマギ」との関連性は見受けられないのですが、

以下に挙げるような“小さなすれ違い”は、実は発生しています。






今週の模写。

ニュージェネが“自然体”を取り戻して宣材撮影を成功させたところから、
プロジェクトメンバー全員が「打ち解けて」、
「全員で集合写真を撮ろう!」という流れになっているシーンです。



卯月が「プロデューサーさんも、一緒にどうですか?」
と武内Pを誘うのですが、

武内Pは「いえ、皆さんでどうぞ」と断って、
そそくさと奥へ引っ込んでしまいます。




「全員での集合写真」という展開は、
前作765版において最終話のいちばんラストで使われたものであり、

プロダクション全員の「絆」「団結」を表したものです。
(赤羽根Pも、もちろん一緒に写っていました)



それをいきなり2話で使用し
かつ、そこに武内Pは加わらない(加われない)ということで、


まだ未完成な「絆」。
今後さまざまなドラマの果てに、結ばれていく「団結」。



そういうものを暗示した演出だ、と言ってよいでしょうね。




武内P含む全員での集合写真が「実現しなかった」この場面で、
いろんな視聴者にとって救いなのは、

アイドルのみんなも、武内Pの側も、
少なくとも「一緒に写りたくない」とは思っていない、という推測が可能なことです。
(凛だけは、まだそうとも限りませんが…)



武内Pが「いえ、皆さんでどうぞ」と断ったとき、

誘った卯月やみりあだけでなく、それ以外のアイドルたちも、
「えーっ」一緒に残念がってくれていました。


そして、武内Pの側も、
この直前の意味深なカットを見ると

本心では近づきたいと思っているんじゃないか?
と妄想することができるのです。






今週の模写その2。

撮影ブースの方からは「みんなで撮ろうよー!」と和気藹々な声が聴こえてきている中で、
武内Pが、脇に放置されていたボールを拾い上げ、見つめています。




前項で書いたような、武内Pが指示を出してのボール投入、そして撮影成功。


でも、彼は奥の方でひっそりとカメラマンに依頼を出しただけで、

指示を受けたニュージェネも、おそらく他のアイドルたちも、
それが武内Pの計らいだ、ということは知らない。


彼の心配りは、視聴者=同業P以外には伝わっていません。
(下手をすれば同業Pの中にも、分かってくれていない人はいるかもしれません)



そして撮影が成功すれば、
投げ入れられたボール=彼の心配りは蚊帳の外に放置されています。


その様を俯瞰で眺めて、彼は何を思っているのでしょう。

(“ボール=武内P”という前提で改めて考えてみると、
未央に弄ばれたり、
卯月に受け取ってもらえなかったり、
凛に思いっきり引っ叩かれたり、
という直前のシーンも、なんだか意味深に思えてきます(^-^;)





武内Pは、説得の時にも目線を合わせられないような「不器用な」キャラクターであり、
当シリーズ記事の見方においては
“コミュニケーションに自信のない視聴者”の感情移入対象です。

上記のような視聴者はおそらく、
過去にコミュニケーションにまつわる何らかのトラウマがあり、
“自信のあるガチP”ほど果敢にアプローチをかけていくことはできない
と考えてよいでしょう。



“自信のない”視聴者も、そもそもこのアニメに興味を持っている以上

アイドルとお近づきになれて(自分の心配りを分かってもらえて)
嬉しくない、ということはないと思います。



でも、“怖くて”、なんとなく近づけない。



もしボールを投入した結果、上手くいかなかったら
「責められるんじゃないか?」と考えてしまって、
直接指示を出す(私の意志です、と表明する)ことができない。

まして、成功した後からアピールする(リカバーする)なんてことは
「私の功績です」という露骨な点数稼ぎに取られるんじゃないか?
と思えて、なおさらできない。



現時点では、「ただ謙虚すぎるだけ」という印象も強く、
武内Pが「上記の考えを持っている」と言い切るのはさすがに無理があるものの、


“自信のない”視聴者の
「もし自分がこのPだったら」という感情移入、
そしてその場面で実際に取る(取らざるを得ない)と思われる行動


“寄り添っている”ことは確かなんじゃないか、と思います。




上記のような考察を前提にすると、

アイドルも武内Pも
ともに「一緒に写りたい(写ってもいい)」と思っているにもかかわらず、
一緒に写ることは実現しなかった。


それによって“即座に”何かしらの問題が起こることはないとはいえ、
両者の気持ちが“微妙にすれ違って”いる。

そういう解釈をすることのできる場面だ、と言えます。





そして、それより前の場面でも、“小さなすれ違い”は発生しています。





「輝く世界の魔法」とともに、
「お城」を「探検」するニュージェネの視点で、346の“先輩アイドル”達の姿を描いた後、

ニュージェネ3人が
「寄り道していたせいで宣材撮影に遅刻した」
という場面がありました。



3人がトレーニングウェアから制服姿に変わっていたことと、
完全に場面の空気が変わったことから
やや分かりにくい(自分は最初後日だと思ってました)ようにも感じられたのですが、


背景の色味
(外から射し込む光の色、太陽に照らされた景色・空間の色)を見ると

初めて事務所を訪れたのが朝〜昼で、その時すでに莉嘉がおり、
ナナさんのパフォーマンスを眺めたあたり以降が夕方であることから、



レッスンと宣材撮影は同日の出来事で、
“探検したせいで遅刻した”



もっと言うならば、

“(アイドルへの憧れを胸に)探検したせいで、
アイドルの仕事に遅刻した”


ように取れます。




このシーンは、一般的な社会人Pの視点においては
「探検パートのオチ」程度のものであり、

「ファン気分の延長だったニュージェネに、プロとしての自覚を促した」という、
ある意味ではカタルシスにもなり得るシーンなのかもしれません。




ただ、筆者も含めた
「コミュ障P」目線から見ると、ちょっと印象が変わってしまいます。



直前の、(冷たい城の外と対比された)
「輝く世界の魔法」の一連のシーンの意義

ニュージェネのアイドルへの憧れ、「期待・希望」それ自体を、


このシーンが否定的に全上書きしている
(『子供じみた憧れ・期待・希望に酔っているから、失敗するのだ』と言われている)
ようにも見えてしまうのです。




この注意シーンでの武内Pの、毅然としてはいるものの
“人によっては冷淡にも感じられそうな”態度
(※【追記】:後半の優しい表情・声に慣れてから観返してみると、驚くほど冷たく感じられます)が示すように、


一般的には「時間は守れて当たり前である」
(特殊な事情を描かない限り物語上のハードルにすらならないし、失敗もできない)以上、

今後、あらゆる期限に対して
みんな100%間に合わせて乗り越えていくだろうと思われるので、



「これ、どうしても描かなきゃいけなかったの?」
と、考え込まされてしまいます。




というのも、

上(と前回)でも書いた通り、
“本作のターゲットユーザーである”と考えられる、
765版のユーザーに比べて「コミュニケーションに自信のない」視聴者。



その中でも、

コミュニケーションの分野にハンデを抱えている人(の一部)の性質として


「時間の読みが生まれつき苦手」

というのがあるのです。




あくまで「一部」なので、普通に時間を読める方もいます。

そしてもちろん、筆者個人がこの事例に「便乗」して
「配慮しろ我儘放題させろ」などと言いたいわけでもありません。
(診断書も持ってませんし、診断書は『あらゆる行いに対する免罪符』ではありませんし)



ただ、

“日々のあらゆる行動にかかる時間が、必死に予測した見立てと悉くズレる”こと。
“余裕を見たつもりでもまだ足りなかったりする”こと。

それに起因する失敗。


そしてそれ以上に、

「やる気になりさえすれば当たり前にできること」
と思っている人たちに

「不真面目、自覚がない」「サボっている」

と決めつけられ、否定される苦しみは、
筆舌に尽くしがたいものがあるでしょう。


…と、私的に他の方よりも気持ちが分かってしまうところはあると思っています。




このシーンは、

3人が「ごめんなさい、次からはしません」と「深く反省」し、
実際に今後は遅れないであろうことで、
一般的には「大したことのなかった」シーンになるでしょう。


しかし、「時間が読めない人」にとっては
「遅刻」過去に経験したトラウマイベントの一つであり、

「大したことのない」とはなかなか思えない事柄だと思われます。




765版で、
「あらゆる層に“一方的に割を食わせない”」、
「あらゆる観方を否定しない」
という
ものすごい配慮ぶりを見せていたアニマススタッフが、


あろうことか“メインターゲット”に含まれる人たちに対して

「トラウマが疼いてもこちとら知りません」

などという雑な作りをするとは、到底思えません。




ここは、別の考え方をする必要があります。




ターゲットユーザー、すなわち
「コミュニケーションに自信のない」「劣等感のある」視聴者。

本作においては、
そういう層が共感できるよう、リアリティを感じられるように、

武内Pというキャラクターや、
卯月・凛たちの性格が設定されている節があります。




つまり、このシーンは

“対象P(視聴者)”の一部の方にとってリアリティがあり
ニュージェネ(声を聴く限り、特に卯月)に強く共感することのできるシーンだ、

ということです。




たとえどれだけ「普通はできて当たり前」の事柄であろうとも、

「一度も時間に遅れない」というのは、


765版の赤羽根Pが、“ほぼ”全イベントでパーフェクトコミュニケーションを取り、
無名状態からトッププロデューサーになっていった様子が
“対象P”にとって“リアリティがなかった”のと同じで、


「時間が読めない」人にとってリアリティがない。




なので、
「普通の感覚では致命傷にまではならない」
このタイミングで描いておいた。




「今後、時間の読みに関する失敗は描けないけれども、
この娘達はみんな100%間に合わせていくけれども、
一度は描いたんでこれで勘弁してください」




と、「時間が読めない」対象Pに対して
スタッフが“配慮した”
または“断りを入れた”のだ、と思っています。




そして、遅刻シーンを「オチ」程度に流せるP
トラウマが疼いた“対象P”
そのどちらの観方をしても納得できるものになっているのが、

その後の「自然体で写れずに苦戦する」展開です。




前者の見方のPには、撮影前にメイクをされる場面で
初仕事ゆえの緊張の表情が示されていましたし、



後者のPにとっては
卯月が明らかに“笑顔を作ろう”としていたところ、

他のプロジェクトメンバーはすんなりこなしている(不安そうだった智絵理でさえ)のに
遅刻したニュージェネだけなかなか成功できない(ように見える)ところに、


前のシーンで注意された影響を“妄想”できる余地があります。

(【追記】:24話(卯月の解決回)で、笑顔を取り戻せないままステージに立った卯月が
笑顔に“ならなきゃいけない”
唇をムリヤリ上げようとしていたシーンに通じます。)




「撮影失敗」の後、3人で壁際に座ってたそがれているシーン。

卯月の表情は、
「なんだか緊張しちゃって…」というセリフの割に、
ずいぶん深刻そうに見えます。


1話に比べると、一部のシーンで表情の作画にちょっとブレがある感じなので、
あるいは「深読みしすぎ」の可能性も否定できませんし、

卯月はもともと“自信のない”娘ですから、
上記の遅刻シーンがなくても、深刻に捉えてしまって不思議ではないのですが…。





武内P(の側の立場にいる、一般のP)は
「アイドル(仕事)への意識が低い」ために遅刻した、と捉える。


でも本当は、ニュージェネの3人は

「アイドルへの憧れ・想いの強さ」に衝き動かされて
「探検」したために、“時間が読めず”遅刻した。

(卯月などはそもそも、“時間が読めない人と同じ気質だから”、アイドルに憧れている可能性すらある)




武内Pサイドにとっては「ちょっとした注意」


でも、(“時間が読めない対象P”が思い描く)ニュージェネにとっては、
「過去の辛いトラウマと同ベクトルの叱責」




ということで、ここでも
“両者の気持ちはすれ違っている”と見ることができます。





“対象P”の側の観方だと、

ボールを投げ入れて見事に「問題解決」した武内P自身が
実は「問題」の一因にもなっていた
(前回は卯月の気質をほぼ完璧に理解していたのに、今回は理解できていなかった)

ことになるので、


プラスマイナスすると、彼の評価は微妙なことになってしまいます。




ただ、武内Pの側には
ニュージェネが寄り道中に何をしていたのか知る由もありませんし、
社会的には(=すべての視聴者にとって)至って正しい。


また、“対象P”やうづりん(?)と同じく
「コミュニケーションに自信のない」人間である武内P自身が
過去に“冷酷な他者”から受けた態度を、

自分も無意識のうちに取ってしまった
、という
“無理からぬ事情”が………なんて妄想もできる。


そして、結果として大事には至らずに済んだ。
(ゆえに、“小さな”すれ違いなのです)



よっぽど“穿った”読み方をしなければ
(そしてカメラマンへの依頼シーンを見逃していなければ)、

現状、武内Pが「有能である」こと、
今話における彼の「プロデュース」の価値自体は、動かないものと思われます。




 

■次回、第3話「A ball is resplendent,enjoyable,and...」 “絶望フラグ”が恐ろしい…



「舞踏会はきらきらしていて、楽しくて、そして…」




「舞踏会」というのは、2話までと同じような使われ方だとすると
美嘉ねーのライブの比喩だと思われます。



ニュージェネがバックダンサーとして経験する初舞台は、
きらきらしていて、楽しい。





そして…






これ、失敗フラグにしか見えないんですが!(((;゜Д゜)))





本作のオマージュ先と考えられる「まどマギ」においては、

2話までは「普通の魔法少女モノ」だと
(不穏な要素を入れ込みつつも)思わせておいて、


3話で「上げに上げた」ところから「マミる」という、

希望からどん底へと突き落とされる、ショッキングな展開がありました。



本作が「まどマギ」と同じ層をターゲットにしていると考えられ、
同作との“さまざまな共通点”を入れ込んできている以上、


「3話で落とす」同作の展開を踏襲したとしても、何ら不思議ではありません。

(前項で書いたように、本作にも
今話までの時点で“不穏な要素”が見え隠れしています)




何よりも、今話で「有能」ということが描かれた武内Pが、

「自分としては…」
慎重な姿勢を取っているように見えるのが、いちばんの懸念材料です。




「部長さん」=上司が「いいんじゃないかな」と言った以上、従わざるを得ませんから
最終的に了承こそしたものの、


武内Pの中では「まだ成功できないのではないか」
と考えているように見えてしまうのですよね。




1話で凛に対して「慧眼」を発動し、卯月の心境をしっかりと見抜き
今回、「ボール投入」によってニュージェネの緊張を解いた。


そんな「有能P」である武内Pが、「失敗しそう」と思っているのだとしたら、

現状、これ以上の不安要素はありません。




正直、次回を観るのが怖くて仕方ないのですが、

この一週間で、何が起きても大丈夫なよう
心の準備、覚悟をしておく必要があるのかもしれません…。




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