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ひだまりスケッチ×ハニカム 6話~全体考察「巣立ちのモチーフ(ハニカムの劇中BGMにメッセージが仕込まれてたっぽい件)」

130303.jpg

4期の全体テーマに絡めてオマージュされていたのは、
9話サブタイ「ほほえみがえし」だけじゃなかった!?

というお話です。
 


本放送中は余裕がなく、きっちりした感想を書けなかったので、
BD&DVD3巻と超ひだまつりにかこつけて
これまで浮かんだ感想をひとまとめにしてケジメをつけよう…

…くらいに考えていたのですが、思っていたより遥かに長いネタになりました。w


もしこの妄想が正しければ、ではありますが、いったい何段階の仕込みがされてるんだ!?と
ただただ「4期スゲー、ひだまりスゲー」の声を上げ続けております。

(※以下、ネタバレ&めっちょめちょ長文につきクリックでどうぞ)
 




第6話「おしゃべりスケッチ」/「ヒロさん」、ご多分に漏れず自分も大好きです。

Bパート・Aパートとも見所まみれ、30分全部が一本のテーマで繋がった鳥肌全開エピでしたが、

個人的に、沙英ヒロ抱擁シーンのBGMがめちゃくちゃ好きなんですよ。
「日常の終わり」を表すかのように寂しげで、でも全体はあくまでも明るくて。

このシーンで涙腺完全崩壊しちゃったせいで
それ以降の山場で同じBGMが流れるたび、条件反射で涙が出てくるようになってしまい…w
(CD化されてないから曲名もわからないんですよね。ぜひ4期サントラを…!)




…あれ。そういえば、この曲のメロディー、どこかで聴いたことあるな?

提供クレジットの時のBGMと同じものです。
(某所で見つけた自作音源にリンク失礼します)



意識して聴いてみると、同じメロディー(フレーズ)を持つBGMが
作中いたるところで色々なアレンジで使われてます。
一覧をざっくり挙げてみると…

・沙英さんとヒロさんの抱擁シーン(6話)
・ヒロさんが吉野屋先生に進路決定を伝える(同6話)
・ひだまり応援団のシーン(10話)
・最終回の初日の出シーン(12話)
・水泳大会にて、夏目が沙英にツンツンしたのち物別れ(背景には割れたハート型の雲)(4話)
・夏休み最終日、宿題の絵日記が風に飛ばされて宙を舞う(3話)
・その日の終わり、「夏休み終わ郎」の絵日記を書くゆの(同3話)




何かが終わったり、別れを暗示させるような話数、シーンばかりです。

3年生の卒業という一大イベントを控え、
僕ら視聴者は、このBGMが流れるたびに
来たるべき別れを思ってしんみりさせられてしまうわけですね。



…などと考えていたのですが。
もうワンシーン、同じBGMのかかるシーンが見つかっちゃいました。
それも、他と比べて明らかに異質なシーン。





1話アバンです。





このシーン、原作では2巻の冒頭なので、当然、卒業の「そ」の字もありません。
ホームシックになりかけたゆのっちが、他メンバーの存在によって
「ここ(ひだまり荘)も私の帰る家なんだ」と安らぐシーン。
僕らも初見では、4期開始にあたっての、主要キャラのおさらいも兼ねた
「ひだまり荘にお帰り」という、スタッフからのメッセージ的な意味に受け取ったと思います。


でも、6話ほかを経由して
このBGM=「終わり」「お別れ」、というイメージの刷り込みが完了しているので、

その状態で読み取れる、このシーンの意味は





「もうすぐこの日常ともお別れ」





同じシーンなのに、まるっきり別モノになってしまった。

なんじゃこりゃ!鬼かっ!?

…と叫びました(ギリギリ心の中で)



1・2話から修学旅行、3話で夏休み終わり…という流れで
リアルタイム視聴中に「終わり」「お別れ」の影を感じることは可能でしょうが、
1話アバンに関しては、後から見返してみて初めてハッキリわかる形になっていると思います。





こういう、同じフレーズや曲を、特定の人物・イメージを表す場面で
繰り返し使う手法は、ライトモチーフ(モチーフ)と呼ばれる、オペラ発祥の技法。
それを踏まえて、このフレーズに便宜上勝手に仮タイトルをつけるなら
「終わり(orお別れ)のモチーフ」といったところでしょうか?

ライトモチーフの手法自体は、いろんな作品で普通に使われているので
(スターウォーズのダース・ベイダー、サザエさんのコミカルなシーンで毎回流れるBGM、
うめ先生つながりで、まどか☆マギカの通称「マミさんのテーマ」「営業のテーマ」などなど?)

僕らも特に意識しないまま、当たり前に観ていることが多いはず。

ただ、ここまで凝ったことをやられると
「ハニカム」においては“ライトモチーフというもの”が演出上重要なのだ、と
用語知識のあるなしにかかわらず、強く印象づけられると思います。





それで自分も興味がわいて、ざっと調べてみたのですが。
(クラシック素人なので、解釈に間違いがあればご指摘もらえるとありがたいです(^-^;)


歴史上、ライトモチーフを効果的に使い、推し進めたのは、19世紀ドイツの作曲家ワーグナー
ワーグナーの経歴の中で、ライトモチーフの手法がはっきりと現れだした作品が
オペラ「ローエングリン」



このオペラ、主要人物全員がラストで死亡したり、失意のどん底に突き落とされてしまう、
他のワーグナー作品には見られないような悲劇なのですが
物語の主人公ローエングリンにワーグナーが
「理解されない芸術家」すなわち自分を投影している、という説があるそうです。

しかも「ローエングリン」は、ワーグナーのオペラ第6作目だったり。

(4期サブタイトルの『ハニカム』=蜂の巣=六角形 →『6人で形作る巣』、『6人一緒の日常』
物語全体のキーになったのは第6話。 『6』は今期におけるめちゃくちゃ重要な数字)

とても偶然の一致とは思えなくなってきました。





そうして、さらに調べていったところ、ひとつの記事を発見。



「ハニカム」制作まっただ中と思われる、昨年(2012年)6月からの「ローエングリン」公演において
演出を担当した、マティアス・フォン・シュテークマン氏が
同公演前のトーク・セッション中に語った、氏が考える「ローエングリン」への解釈。
(一部こちらで文字強調)



『ローエングリン』には他のワーグナー作品に見られる救済の結末がなく、それは変化することを受け入れられない登場人物全員がそれぞれなんらかの失敗を犯してしまうことに起因します。





6話の吉野屋先生とモロに被ることを言っている。




同じ場所にずっと留まるのではなく、変わっていくこと、前に進んでいくことを選ぶ。
6話のテーマであり、ハニカム全体のテーマだと思います。
それをオマージュの形を取って、メッセージとして仕込む。


しかも、1話アバンを見返して「終わりのモチーフ」のトリックに気づいた視聴者、イコール
ヒロさんと同じく「後ろを見た人」へのメッセージとして。




視聴者が過去回を見返すシチュエーションとしては
録画分を二度観する場合もありますが、
より熱心なファンを想定するなら「円盤を購入した場合」というのがしっくり来ます。

「ハニカム」のBD/DVDの発売スケジュールは、昨年2012年末から2013年にかけて。
そして、今年2013年
ワーグナー生誕200年の「ワーグナーイヤー」。


記念の年ということで、ワーグナー関連の催しや、メディアでの露出が増える。
そうすれば、日頃クラシックにあまり関心のないひだまらーの目にも留まりやすくなり
「ライトモチーフ」という技法について知るチャンスが増え、
メッセージに気づいてもらえる可能性が高まる。

(実際、自分がそのパターンだったわけです)



ここまで全部、スタッフさんの計算ずくに思えて仕方ないのです。



その線で考えると、1~3期エピソードを振り返る、総集編的構成だった9話「ほほえみがえし」に
同じようなオマージュが仕込まれていて、
しかも宣伝担当ユマスがわざわざそれを明かした(参照:ひだまりラジオ×ハニカム 第5回)というのは
このもう一つのメッセージに気づかせるための
「振り返ってみ?」というフリ、ヒントだった可能性さえあるんじゃないかと。


こんなこと、果たしてスタッフのうち誰がメインで仕掛けたのか?
新房監督?シリーズ構成さん?音楽?それともアニプレサイド?
そこまで推測できるほどのリテラシー、参考情報を持ってないことが口惜しいんですが、
とにかく、ひとたび調べ始めたら全部のピースがあまりにカッチリ嵌まっちゃう、
ここまで綺麗にレールが敷かれてる(と妄想できる)ことに驚愕です。


4期スゲー。ひだまりスゲー。





ライトモチーフによって仕込まれたメッセージの意味は
「変化することを受け入れ、ポジティブに捉えて、前進する」こと。

さっき自分が勝手につけた、例のモチーフの仮タイトルは「終わりのモチーフ」でしたが、
「終わり」「別れ」というのはネガティブな表現です。
受け取ったメッセージ通り、ポジティブな言い回しに変えてみます。

「巣立ちのモチーフ」に。


「6人で形作られた蜂の巣」から、前を向いて「外の世界へ発っていく」。
「巣立ち」という言葉、恐らく色々なひだまらーさんが使われていると思うのですが
「ハニカム」のテーマを一言で表すのに一番しっくり来る単語のように自分には思えます。




そして、ゆの達6人と同様、ひだまらー皆も
「変化に前向きであれ」と激励されているのかもな…と感じています。

どんなに寂しくても、否定したくても、3年生はあと僅かで卒業していきます。
そして、今のままの6人のひだまり荘だけを望み続け、卒業後の新しい展開を拒んでしまえば
話数ストックほか諸々の理由で、
ひだまりアニメは今度こそ打ち止めになってしまう…のかもしれません。
それはひだまらーにとっての悲劇。



でも、ゆの達は寂しさを抱えながらも、変化すること、巣立ちを受け入れ、前に進む決意をした。
だから、彼女達の物語は悲劇にはならない。


だから、僕らも同じように、これからのひだまり荘、彼女たちを前向きに受け入れ、
応援し続けさえすれば…





きっともうちょっとだけ続くんじゃ。





(※3/4追記)文章微修正、イラスト追加。あの雰囲気を再現するって本当に難しい…!

(※3/4追記2)卒業編製作決定おめでとーー!!
これまでの特別編のような扱いになるのか、それとも?
ずっとメインだった二人とのお別れシーンを目の当たりにするのは本当に寂しいことですが、
その先の日々も、うめ先生とシャフトならきっと魅力たっぷりに見せてくれる…!
と、自分は信じきってます。

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